春菊って、栄養価はホウレンソウより高い。

春菊って栄養価が高いのですが、その青臭さで嫌がる人が結構多いのですね。その青臭さこそが、有効成分の証明みたいなものですが、嫌いならしょうがないですね。嫌いなら、目を閉じて、鼻を抓んで食べてください。それぐらい価値のある、緑黄色野菜なんです。春菊は鍋料理に彩りを添え、これからは需要のピークです。関西方面では菊菜と呼ばれているようです。ところで、ちょっと聞いたのですが、おでんに春菊がおいしいとか。その方法とは、おでんがほぼ出来上がったときに、ぐつぐつ煮立っている鍋に春菊をしゃぶしゃぶっと火を通す、つまりお出汁湯にくぐらすんです。で、春菊がシャキシャキのうちにおつゆと一緒に皿に取り、いただくという。へえ〜、これはぜひ試してみましょうか。

春菊の緑色の色素成分であるクロロフィルは、コレステロール値を低下させ、血栓を予防する効果があります。クロロフィル葉緑素ともいわれる栄養成分で、発がん抑制にも効果があるといわれています。春菊には独特の香りがあり、その代表的な成分となっているのがペリルアルデヒドです。ペリルアルデヒドは食欲増進や胃腸の調子を整えるのに有効なだけでなく、せきを鎮める作用やガン予防などにも効果が期待されています。また、春菊にはベータカロチンが豊富で、100gを食べれば成人一日のビタミンA所要量を摂取できしまうほどです。さらには、ビタミンB群の仲間で貧血予防に大事な栄養素である葉酸、骨を丈夫にするカルシウム、かぜやがんの予防や、シミやソバカスなどの肌のトラブル予防に効果があるビタミンC、がんや老化防止に有効なビタミンEなどが含まれています。だから、鍋物にはぜひとも利用したいですよね。