味良し、匂い良し、健康効果良し、りんごの季節です。

スーパーの果物売り場などに行くと、りんごの匂いが漂っています。この甘酸っぱい香りの成分はアルコール類、エステル類、カルボニル酸類で、アロマ効果いっぱいですね。病気のお見舞いにりんごを持っていくのは、この香りが癒しにもなるからですね。でも、最近の病院は、お花とか果物の持ち込みを断るところが多い。要は、まれに果物や花の匂いを嫌う患者さんがいるからで、ちょっぴり残念ですね。でも、風邪をひいたときは、すりおろしりんごを食べた人も多いはず。だから、この時期は、ご家庭にいつも用意しておきたい果物ですね。写真は、街の片隅の路面店で売っていたB級品のりんご。安いのです。斑点のついたものは3個で100円。だってジャムにするから、皮は関係ないのですよ。

リンゴは、実は意外とビタミンが少ないのです。その代わり、ミネラルのカリウムや、ペクチンセルロースなどの食物繊維が豊富です。カリウムは血圧を下がる働きがあり、ナトリウムの排出を促進します。だから、塩分が高めの人にはおすすめです。ペクチンは、便の量が増えることにより、排便を促す効果があり、さらに乳酸菌などを増殖させて、腸の働きを整える効果があるといわれています。ペクチンが多く含むのは、皮に近い部分なので、きれいに洗って、皮を剥かないで丸ごと食べたり、ジャムにしたりすることで、効果的にペクチンを摂取できます。このペクチンの働きによって下痢予防にも効果があるのですよ。りんごに含まれるポリフェノールは、老化やがん細胞のもとになる活性酸素を抑える抗酸化作用があります。最近では、コレステロールの減少にも効果があることが分かってきています。りんごの酸味である、りんご酸、クエン酸は、咳止めやむかつきを抑える効果があるといわれています。だから、これからのシーズンはりんごなんですね。