アントシアニンたっぷりの、ぶどうジュース。

ぶどうやブルーベリーにはファイトケミカルであるポリフェノールアントシアニンがたっぷり含まれています。アントシアニンは、つまりは紫色の色素なんですね。ブルーベリーは、皮ごと食べられます。しかし、デラウエアやピオーネなど、紫色のぶどうは、やっぱり皮ではなく、中の甘い果肉だけを食べるんですね。ま、それはそれで、甘くって、貴重なエネルギー源になるのですが。干しぶどうや、ワインのような果実酒には、たっぷりのアントシアニンが含まれていますよね。でも、ぶどうを生で中の果肉だけを食べたらアントシアニンは摂取できない。そこで、考えました。紫色のぶどうを皮ごとミキサーにかけて、ジュースとして味わえばいいのではないか。いままでふどうのジュースを作ったことはありますが、すべて中の果肉、グリーンの実だけを使っていたのです。だからジュースにしても、緑色をしている。確かにとっても甘くっておいしいんだけれど、なんだか物足りない。

で、早速、ピオーネの粒だけをそのままミキサーにかけてみました。やっぱり、ミキサーの中で皮はしっかりと残っています、しかしジュースは色づいてほんのり紫色に。ミキサーから出すと、皮にもまだ果肉がしっかりとくっついています。それをかなざるにとり、裏ごしする要領でほとんど皮だけにしました。すると、ジュースはしっかりと写真のように紫色。飲んでみると、甘い中に微妙な酸味が効いて、むしろ甘みが強調されてしっかりする。味わいとして、誠にブドウらしくてどっしりとしたおいしさ。申し分なし。飲み終わった後、多少の渋みが口の中に残る。これがファイトケミカルアントシアニンの味わいなんですね。皮も一緒にミキサーにかけると、複雑な味わいが楽しめて、十分にぶどうが堪能できます。ぜひお試しくださいね。おっと、ミキサーにかけるときには、ちょっぴり砂糖を加えること。それで水分が引き出され、さらにブドウの甘みも際だちます。水も100ccほど加えてくださいな。おいしくなりますよ。

ブドウの皮にはポリフェノールが果肉よりもたくさん含まれています。ブドウの皮に多く含まれているのは目によいとされるアントシアニンや、ガンに効くという報告もあるレスベラトールが含まれています。ぶどうジュースで、様々な栄養素を残らずいただきましょ。