カルシウムたっぷりのワカサギ。

ワカサギを公魚と書くのは、霞ヶ浦、北浦の一部を治めていた麻生藩が徳川家斉公に年貢として治めたことから公儀御用の魚、つまり「公魚」と呼ばれ、この字があてられたそうな。他には鰙、若鷺もあるようです。ワカサギは稚魚の量が秋からはじまり、秋が深まると脂がのり、真冬には身が締まって適度に脂もおちます。だから、旬は冬から初春まで、今頃が最後の旬ですね。

ワカサギは淡水魚にもかかわらず、多価不飽和脂肪酸を多く含んでいます。不飽和脂肪酸の中でもEPAやDHAの占める割合は多く、淡水魚でDHAの占める割合がオレイン酸より多い珍しい魚です。記憶力、学習能力の向上に効果を発揮するので、育ち盛りの子供たちには最適ですね。さらにワカサギには、ビタミンB群、D、Eが含まれており、中でもカルシウムの量は非常に多く、その量はなんとイワシの10倍ほどといわれています。また鉄分も含まれているので、女性にもおすすめですね。

写真はワカサギの唐揚げに、大きめに切った海苔を振りかけてみました。海苔のパリパリ感とワカサギのサクサクがよく合います。もう旬も終わりのワカサギ、たっぷり味わいましょ。