生物価って、ご存知ですか。

「生物価」とは、食事を通じて体内に入ったアミノ酸から、体内タンパク質がどれくらい合成されるかを表した数値で、食材のタンパク質の品質を示す数値です。その生物価で、卵や牛乳がほぼ90%。魚は85%くらいです。肉は75%くらい。米や大豆は70%前後なんです。卵や牛乳は栄養価が高いのは当然ですが、肉、魚、野菜の中では、魚の生物価が一番高いのです。だから、魚を積極的に食べましょ。特に、たくさん食べられない子供や、消化力の弱くなったお年寄りにとって、魚の動物性タンパク質は有効なんです。お年寄りが入院したときは、食事に魚料理が多いでしょ。卵や牛乳も多いんですよね。これは、生物価に裏付けられているわけなんです。

魚のタンパク質を形づくるアミノ酸で、多く含まれるのがタウリン。旨味成分のひとつです。イカやタコ、シジミに豊富です。タウリンは消化作用の他に、神経伝達物質の元となるのです。神経伝達物質は、人間が体内で合成することできないので、食品の栄養素からしか作られないんですね。もちろん、これだけではありません。魚は、DHAEPA、ミネラルなど栄養の宝庫です。青魚には、これらが特に多いんですよ。切り身や刺身もいいけど魚のアラの方が、栄養も豊富。ま、食べにくいという人もいますが、なにより安いからいいですよ。それにおいしいです。魚の、あら炊き、私は大好物です。おまけに栄養いっぱい。カルシウムも多いから。

写真は、鮭のハラスのあら煮です。アスタキサンチンもいっぱい。アラだから安いんですよ。