痛風にカツオのアンセリンが効くらしい。

痛風は、とっても痛みを伴う病気です。痛風を引き起こすのは、高尿酸血症といわれて、血液の100デシリットル中に尿酸が7ミリグラムを超える状態になる。尿酸は体内細胞のゴミのようなもので、人間の体内ではこれが分解できないから体外に排出する。ところが尿酸が過剰に作られたり、排出がスムーズに行かないと血中の尿酸濃度が高くなり、溶けなくなった尿酸がナトリウム塩と結合して尿酸塩の結晶になる。この結晶が足の親指や関節の中に沈着して、白血球が異物として攻撃する際に痛みが生じるんですね。私には、わかりませんが。痛風持ちの人には、本当に辛いそうです。

そこで、尿酸の作られすぎを抑制し、その排泄を促して尿酸値を下がる物質として注目されているのが、カツオやマグロから作られるアンセリンなんですね。アンセリンとは、アミノ酸の中の、アラニンとヒスチジンが結合したペプチドです。筋肉の疲労による変化を和らげる働きがあり、体内の環境を一定に保つ抗疲労効果があるといわれています。

ほら、カツオやマグロは、眠ることなく泳ぎ続ける魚といわれています。なんで、絶え間なく泳ぎ続けることができるのでしょうか。たとえば、持久力と瞬発力を持つカツオの筋肉組織にはアンセリンという成分が多く含まれており、これが泳ぎ続けるカツオの原動力の物質だといわれています。ま、そんなわけで、かつお節を食べましょうね。出汁はもちろん、お浸しにもたっぷり掛けて、痛風防止。いいですね。