ほろりと口の中で崩れて、おいしいカブ。

私は、このカブが大好き。大きなカブは千枚漬けに。もちろん自家製ですよ。昆布やニンジンを加えてね。中くらいのカブは煮物や、漬物に。子カブは、浅漬けが多いでしょうか。でもね、カブって、程良く煮込むと出汁をたっぷりと吸ってくれるんですよ。上品な甘さがあって、独特のみずみずしさがあるんですね。大根に似ていますが、ちょっと煮込んだときの柔らかさ。口に入れると、ほろっと崩れて、カブに染み込んだおいしい出汁が、じんわりと溢れ出る。この快感がたまらないんですね。この時期は、やっぱりカブですよ。

カブは大体、白い根の部分を使いますよね。根は淡色野菜でビタミンCを多く含み、でんぷん消化酵素のアミラーゼを含んでいます。アミラーゼは、胸焼けや食べ過ぎなどの不快感を取り除く整腸作用があります。また、カブは胃腸を温めるといわれています。冷えが原因の腹痛を抑える効果があり、昔から腹痛薬として利用されていたんですね。カブは大根と同様に、デンプン分解酵素のアミラーゼを含んでいます。生で食べると、消化や吸収を助けてくれるんですね。特に、私が大好きなカブの漬物は、ご飯と一緒に食べると胸焼けを抑えてくれます。だから、カブの漬物って、結構重宝するのですよ。それに、おいしいですから。

ところで、カブの葉も大根と同様に、ビタミンやミネラルがいっぱいの、緑黄色野菜なんですよ。ぜひ、味噌汁の具や、お浸し、細かく刻んでスープに青物として散らしたり、存分に活用しないともったいないですよ。せっかくの栄養、大事に使いましょうよ。