豆腐は、日本ならではの健康食品。

寒い季節は鍋がうれしい。それも、鍋の底に羅臼昆布を敷き、水から炊き上げた鍋は、出汁もおいしいですね。ところで、なんで鍋の時に羅臼昆布を使うかというと、風味も旨味も強いダシが取れるからです。真昆布は、上品な香りと旨味のスンだダシがとれます。利尻昆布は、真昆布ほど上品ではないがすんだダシがとれます。日高昆布は、ダシとしては昆布臭く、煮物に向いています。そんなわけで、羅臼なんですね。おっと、昆布の話ではありません。で、鍋の具材といったら、どんな鍋をするにしても豆腐は欠かせないではないでしょうか。そんなわけで、豆腐の話です。

豆腐が健康食品といわれるのは、植物性の脂質が多く含んでいるからです。大豆由来の植物性の脂肪は不飽和脂肪酸リノール酸を含んでいるのでコレステロールを少なくする働きを持っています。さらに必須アミノ酸が豊富で、良質なたんぱく質を含んでいるので、高脂血症の予防など日頃の健康維持には欠かせません。また、大豆オリゴ糖を主成分とする糖質を含み、腸の働きを活性化して、消化吸収を助ける作用があります。大豆よりも消化吸収率が高く胃に負担がかからないために、胃腸虚弱の人にも向いています。最近は少なくなりましたが、昔ながらの手作り豆腐には、ビタミンやレシチンもたっぷり含まれていたそうです。レシチンは、脳細胞を活性化する、脳の健康を保つ、血液の循環をよくするなど、血中のコレステロールの低下作用が認められています。また、老化を防ぐビタミンEの働きを助けるなど、人体には必要不可欠なのです。

だから、大量生産ではなく、豆乳を凝固剤で何十倍にも薄めるのではなく、本物の豆腐を探しましょうね。本物の豆腐かどうかを、しっかり見極めましょうね。ちなみに、大豆60キロでにがりの塩化マグネシウムを使うと420丁作れるそうです。硫化カルシウムで1500丁が作れます。グルコノデルタラクトンを使うと3000丁作れるそうです。凝固剤と書いてあるものは避けましょうね。