メタボはタンパク質の取りすぎ、ヤバイですよ。

タンパク質の1日に必要な量は、70グラムから80グラムといわれていますが、近年の日本人は必要量の20%以上も過剰摂取の人が多くなっています。だから、メタボの人が多いんですね。タンパク質が消化されると、アミノ酸に分解されてカラダに吸収されます。よく食べるコラーゲンなんてのがありますが、コラーゲンはタンパク質なので、結局コラーゲンは消化されて、アミノ酸に分解されて吸収されるのです。その分解されたアミノ酸が、元のコラーゲンになるかというと、大いなる疑問ですよね。アミノ酸は、20種類くらいあって、この中にカラダの中で合成できないアミノ酸が9種類あります。これを必須アミノ酸と呼んで、食品の中から摂取する必要があるのです。

アミノ酸の1つ、メチオニンは体内で脂肪肝を防ぐ成分に変化します。タウリンは、血中コレステロールを下げる働きがあります。だから、アミノ酸の元となるタンパク質はカラダに必要なものですが、取りすぎるとメタボだけでなく困ったことが起きるんです。アミノ酸代謝されるとアンモニアが発生しますが、肝臓で解毒され無毒な尿素になって排出されます。ところが、タンパク質を過剰に摂取すると、アミノ酸も大量に作られて、消化管や体内でアミノ酸代謝により発生した過剰なアンモニアが処理できなくなり、このアンモニアが組織を傷つけてガンの発生原因にもなるのです。そんなわけで、タンパク質の取りすぎには、ご注意を。