アルファカロチンを多く取ると、長生きできるとか。

いわゆるファイトケミカルで、カロチノイドの一種であるアルファカロチンを多く摂取すると、心臓疾患やガンをはじめとする全ての死因による死亡リスクの軽減が明らかになったと、アメリカの新しい研究で示されたそうな。ベータカロチンは有名ですが、アルファカロチンは、ちょっと隅に追いやられていましたが、これで脚光を浴びるかも、ですね。要は、アルファカロチンも、ベータカロチンも、身体内でビタミンAに変換され、その過程ではベータカロチンの方が効果が高いとされていました。でも、この研究では細胞の変異を防ぐ上では、アルファカロチンの方が重要な役割を持っている、ということなんですね。で、アルファカロチンの血中濃度が高い人は、生命に関わる疾患リスクの低いことが判明したそうな。だから、アルファカロチンが豊富な食品を食べましょうね。というわけで、アルファカロチンが豊富な食品は、ニンジン、サツマイモ、カボチャ、ブロッコリー、サヤインゲン、グリンピース、ホウレンソウ、ケール、芽キャベツ、レタスなどに多いそうな。

でもね、アルファカロチンの抗ガン実験は前から行われていて、十数年前に日本でもアルファカロチンをマウスに投与すると、発ガン率が低くなったという実験結果もあったのですね。どちらかというと、ベータカロチンのビタミンA変換能力が高くって、ビタミンAに変化することは、ガンを抑制することに関わりがあるのではないか、としてベータカロチンが注目されていただけなんです。ところで、やぱりアルファカロチンだけを摂取するのではなく、ベータカロチンも、リコピンも、ルテインも、アスタキサンチンも、いわゆるファイトケミカルというものを含んだ食品を積極的に食べることが大切なんですね。そして、効率良く栄養を摂取しようとすれば、旬の野菜や果物を食べるのがいちばん。なにより、旬のものがおいしいですからね。