あっつあつの湯豆腐、おいしいね。

お鍋の季節に、わが家は湯豆腐。昆布を敷いたままにして具材は、豆腐に、椎茸、白菜だけ。ガスレンジで、グツグツ煮立てて、豆腐にちょっぴりすが入った時点で、鍋をテーブルに置いた卓上のコンロに移動させます。ここで弱火にしながら、蓋を取ると、モワッと蒸気が部屋に拡がる。これだけで、部屋が暖かくなったような感じがする。あつあつの豆腐や具材をレンゲにとって、かぼすポン酢醤油をかけて、いただけま〜す。熱い。熱いけど、おいしい。カラダが温まる。次から次にあつあつ豆腐が食べられちゃうから、湯豆腐って不思議ですね。肉も魚もないけど、このシンプルさがいい。出汁は、ほんのりの昆布だしのみ。これが、またいい。

豆腐は、必須アミノ酸が豊富で、良質なたんぱく質コレステロールを下げるリノール酸を含んでいますので、高脂血症の予防にもなり、健康維持には欠かせない食品です。大豆オリゴ糖を主成分とする糖質を含むため、腸の働きを活性化して、消化吸収を助ける作用があります。最近は少なくなりましたが、昔ながらの製法による手作り豆腐には、ビタミンやレシチンもたっぷり含まれています。レシチンは、脳細胞を活性化する、脳の健康を保つ、血液の循環をよくするなど、血中のコレステロールの低下作用が認められています。さらに、脳の活性化にも効果を発揮し、記憶力や集中力を高め、物忘れや脳の老化予防に効果があるといわれています。

ところで、さっき、昔ながらの製法といいましたが、最近は大豆の豆乳を思いっきり薄めて作っている豆腐が売られていることも事実なのです。よく豆腐1丁で48円とか。どうしてそんな値段で豆腐を売っても採算が合うのか不思議でしょ。豆乳を凝固剤で何倍にも薄めているのですね。ってことは、豆腐本来の栄養も、その分だけ薄くなって、何分の1ってわけです。豆腐選びは気をつけましょうね。値段の高い豆腐だって、薄めて作っている豆腐屋があるのですよ。それには、昔ながらの製法で作り続けている街の豆腐屋さんで買うのが一番ですよ。