アラキドン酸で、自閉症改善。

アラキドン酸とは、魚介類や母乳、レバー、卵黄などに含まれる脂肪酸で、魚に含まれるDHAEPAと同じく、脳の働きに重要な働きを果たすとして注目を集めています。体内でリノール酸から合成できますが、高齢者や乳幼児は十分に合成できない脂肪酸なのです。このアラキドン酸を、うつ症状の高齢者や、コミュニケーション障害を持つ子供たちに投与してみたらしい。で、結果として、高齢者ではうつ症状の軽減が見られたし、子供たちでは、かつて教室から頻繁に出て行く子どもが静かに座って授業を受けられるようになり、孤立状態だった子どもが周りとコミュニケーションをとるようになったらしい。

アラキドン酸の一部が、エタノールアミンという化合物と結合すると、アナンダマイドという物質に変化する。脳内でこのアナンダマイドが作られると、不安や恐れが軽減し、至福感、多幸感を感じるそうです。つまり、アラキドン酸を多く含む肉類を食べることで「肉を食べると元気が出る」「幸せな気分になる」という人が多いのは、こんな効果から、至福感をもたらすのかもしれませんね。

高齢者にアラキドン酸を投与してその後、うつの症状の軽減だけでなく「元気が出た」「やる気がわいてきた」という実感を得た人も多かったという。よく高齢者の方こそ、肉類を積極的に食べましょう、というのは、こういうことなのかもしれませんね。食のバランスによって、心のバランスにも影響を与えます。コミュニケーション障害なのかなと思ったら、アラキドン酸ですね。アラキドン酸含有の飼料で鶏を育てている所もありますから。肉のおいしさに、アラキドン酸が関わっているという研究もあります。肉の食べ過ぎも良くないけど、たまにはね。