ビタミンAの宝庫、ニンジンの話。

ニンジンって、子どもの頃は嫌いだった人が多かったはず。甘みもあっておいしいのに、今となっては何で嫌いだったのかがわからない。たとえば、ファミレスなどでハンバーグを注文すると、熱い鉄板の上に添え物として、赤いニンジンが乗っている場合がよくある。それくらい、しっかりと食べなさいってことですよ。煮て良し、焼いて良し。生ではアスコルビナーゼと呼ばれるビタミンC破壊酵素が含まれているので、他の野菜とサラダにして食べるときはお酢を使ったり、酢が効いているドレッシングを使うようにしましょうね。さてニンジンの栄養素です。

ニンジンは代表的な緑黄色野菜で、ベータカロチンの宝庫です。ベータカロチンは、活性酸素の働きを抑制する作用によりガンを予防し、免疫力を活性化し、これからの風邪を予防する効果があります。このベータカロチンは、体内でビタミンAに変化し、ビタミンAは皮膚や粘膜を健康に保つ働きや、肌がカサカサになるのを防ぎ潤いを与えてくれます。ニンジンは、2分の1本を食べると、一日に必要なビタミンAが摂れる野菜なのです。さらに、ビタミンB1、Cなどのビタミン群、カリウム、鉄分、カルシウムなどのミネラル成分もバランス良く含まれ、食物繊維も豊富なので、便通を促しコレステロールやカラダの毒素を排出する働きがあるのですよ。まさに、ニンジン万歳ですね。