鯵は栄養豊富な、青魚の代表です。

ようやく涼しさを感じるようになりました。やっと食欲の秋ですね。そして魚がおいしい季節になりました。魚といえば、日本人は刺身や寿司が好き。生の魚もいいけれど、火を通してこそ、拡がるおいしさもあるんですね。そこで、シンプルに塩焼き。そんなわけで、おいしくいただきました。では、アジの栄養、いってみましょうか。

アジには、ビタミンA、B、E、カルシウム、カリウムタウリンなど様々な栄養素がバランスよく含まれていることから、子供の成長や健康の維持、美肌に効果的な魚です。カルシウムが骨の形成に必要で、ビタミンB1はイライラを抑制する生理作用があると言われています。アジはカリウムが多く、カリウムを多く摂取するとナトリウムが尿中に排出されるので、塩の取り過ぎによる高血圧症を防ぐ効果があります。

アジの脂質は、必須脂肪酸DHAEPAが中心です。 DHAは、脳や神経組織の発育や機能の維持において重要な働きがあり、記憶力の低下を抑えたり、目によいといわれ、コレステロールを低下させる作用もあります。EPAは、血液をサラサラにして、血中のコレステロール中性脂肪を低下させる作用があります。干物にすることで、ビタミンB群、EPA、旨味成分のアミノ酸グリシン、アラニン、グルタミン酸がさらに増加するので、疲労回復などに効果を発揮します。ただし、アジの干物はプリン体も多く含まれるので、高尿酸血症痛風の人は食べ過ぎないようにご注意を。