最強のファイトケミカル、ベータカロチン。


カボチャやニンジンなどの黄色系の色素はベータカロチンで構成されています。このベータカロチンは、体内に入るとビタミンAに効率良く変換されます。だからベータカロチンは、ビタミンAの前駆物質、プロビタミンと呼ばれ、緑黄色野菜にはたくさん含まれているのです。

ベータカロチンは、カラダに取り込まれて小腸で吸収され、酵素の働きでビタミンAになります。変換されないベータカロチンは、肝臓や脂肪組織に貯蔵され、随時ビタミンAとして活用されます。そして、ベータカロチンは、有害な過酸化物質を作り、ガンの原因となる活性酸素を処理する機能があります。いわゆる抗酸化作用ですね。だから、ベータカロチンがガン予防に最強といわれる由縁です。

でも、野菜はベータカロチンばかりじゃないですよね。野菜にはベータカロチン以外にも、様々なファイトケミカルが含まれています。たとえば、肺ガン予防には野菜や果物を積極的に食べると効果があるといわれています。つまり、植物には様々なファイトケミカルが含まれているからなんです。

要は考えよう。ベータカロチンの多い食材を中心に考えれば、それに付随する栄養価も伴ってきます。なにもニンジンやカボチャは、ベータカロチンばかりじゃないはず。おまけに、おいしさだってありますよね。この写真のカボチャは、煮物なんですが、まるでお芋のようにホックホクの食感。べっちょりしたカボチャもありますが、これはこれで乙なもの。栄養も大切ですが、様々な食材を組み合わせておいしさを味わう。これが一番大切ですね。