フキには抗酸化作用を持つ成分がいっぱい。


そろそろ蕗が出回る季節になりました。蕗ってあんまりメジャーでない野菜ですが、この時期だけの旬でしか登場しません。調理法は、土佐煮なんかの煮物か、味噌汁に入れるくらいで、でも歯ごたえはサクサクしておいしい。栄養的には、はっきり言って食物繊維くらいしかありません。でも、ここからですよ。

蕗には、抗アレルギー作用のあるフキノール酸、糖分の吸収を遅らせる働きを持ちダイエットにも有効とされるクロロゲン酸、血糖上昇を抑制するといわれるジカフェオイルキナ酸など、抗酸化作用を持つポリフェノールが含まれていて、多くの疾病の原因となる酸化的傷害の予防になると考えられています。前にもブログで紹介しましたが、愛知県の蕗農家では、誰も花粉症になる人がいなかったとか。だから、なるほどなんです。

4年くらい前の、昼番組の思いっきりテレビでは、蕗は咳止め・利尿作用があり、注目されるのは頭痛や脳疲労の予防や改善で、片頭痛の患者に蕗エキスを与えたら、1週間で77%の人が改善したとか。で、蕗の健康成分をムダにしない下ごしらえのポイントは、アク抜きをしないこと。蕗の味噌汁なら、有効成分が汁に溶け出しても、残らず摂ることができますから。そんなわけで、春は蕗ですよ。ぜひ、お試しくださいね。