たらの芽、なぜ山菜の王様なのか。


さっそくのたらの芽、昨日のブログで紹介したように天ぷらでいただきました。このほか、さっとゆでて白和えやごま和えも本来のおいしさが存分に味わえますよ。たらの芽は特有の香味と軽い苦みがあり、さすがに山菜の王様といわれるだけあって、野趣に富んだ味わいがあります。でも、なんで山菜の王様と呼ばれているかというと、栄養面でも優れていて、タンパク質やカリウム、ビタミンB群、ベータカロチンなどにも富み、脂肪分も多く、栄養面でも優れているためなんです。

ところで、たらの芽には糖尿病の原因であるブドウ糖の吸収を抑制する作用のある物質、エラトサイドが含まれていて、注目を集めているんですね。この成分はアルコールの吸収も阻害するので、悪酔いしがちな人には効果があるかもしれません。

ま、山菜の効果効能にはまだまだ未知の部分がありますが、昔から人は春になったら山の恵みとして食してきました。それには薬効のような伝え継がれた理由ががあったはずなんですね。今は山菜に頼らなくても、野菜はなんでもあります。ハウス栽培で旬だけでなく、一年中同じ野菜を目にすることができます。ちょっと味気ないですよね。冬にもトマトやキュウリ、ナス、確かに売場に並んでいますが、私は旬はずれに食べたくもない。春の今こそ本来の旬を大切にしたいと思うから。だから、山菜が好き。もちろん今の季節だけ。山菜の水煮パックは、産地擬装がありそうだから気をつけないと。