中村修二さん、文化勲章おめでとうございます。

まだ授賞式は先ですが、ひとまずはおめでとうを言わせていただきましょう。で、中村さんは「日本も太っ腹だなと思います」とおっしゃっていますが、そんなことはありませんよ。私が知るかぎり、ノーベル賞を授与された方は、すべて文化勲章も授与されているはずなんですから。確かに、中村さんにとっては、日本はとっても嫌な国でしょう。それは徳島大学でたために地元徳島で就職した日亜化学工業での冷遇にあったんですよね。本当に酷い会社です。画期的な発明をして会社に貢献したのに、たった2万円の報奨金だったようですね。日亜化学工業って、大儲けしたのに、酷いですね。後の日亜に対する特許訴訟は有名ですが、結局は訴訟提示額とは大幅に少ない金額で和解せざるを得なくなったのですよね。で、とうとう、中村さんは、日本を捨てて、研究の自由な国、アメリカでアメリカ人として生きることをお選びになりました。まあ、日本では、いっぱい嫌なことさっぱりと捨てたかったのでしょうね。中村さんの発言の「日本も太っ腹」を聞いてもわかりますよ。日本を捨てた自分に文化勲章をくれるなんて、というのは、はずかし、うれし、日本を捨てて申し訳ないけどやっぱりうれしい、意外なことしてくれる日本に感謝している、といった心の動きでしょうか。とにかくおめでとうございます。ところで、特許法の改正についてコメントなさっておられました。「特許法の改正は、猛反対。発明者の待遇がよくなっているのに、なくなったら発明者はショックを受ける」、ですって。今の自民党政権は、社員が発明した特許を「会社のものにする」特許法の改正へと動いているらしいのです。そうですよ、自民党は常に、大企業の味方、儲かっている企業の味方なんですから。ま、それでもウソつき民主党よりは少しだけましなんですが。とにかく、自民党の自分たちだけに都合のいい政治には歯止めをかけなければなりませんよ。