憲法は変えない方が、いいと思うのですが。

最近の政治の世界では、憲法改正論議が盛んになっています。とりあえずは憲法の96条を書き換えようという動きです。憲法96条は、憲法の内容を変えるのには、国会議員の3分の2の同意が必要なのです。で、さらに、国民投票にかけて、過半数の改正賛成が必要だとか。つまり、まずは憲法96条を改正して、その他の憲法の内容をもっと変え易くしようよ、と言うことなんですね。要は、憲法を変えようよと言っているのは、かなり右翼的な考え方を持っている国会議員で、自民党や維新の会やみんなの党が、憲法を変えようと言っているわけなんです。で、96条を改定して、憲法を変えやすくして、どの条項を変えるのかという問題ですよね。それはズバリ、第9条なんですよね。その右翼的な考え方を持つ議員さんたちは、自衛隊を、国との交戦権を持つ軍隊にしようということらしいのです。たとえば、北朝鮮が日本にミサイルを撃ち込んできて、北朝鮮軍が日本に上陸しようとした場合で、現状では対応できないのです。たとえ他国が侵略してきてもです。交戦権を放棄しているからです。これじゃ易々と、日本は滅ぼされてしまいます。まあ、アメリカ軍がなんとかしてくれる、なんて思っている人がほとんどですが。こんな風に考えると、日本にも交戦できる軍隊が必要だと思う人が多くなるのは当然ですよね。だから、憲法を変えようということなんでしょうけど、どうでしょうか。なんか、あまりにも考え方が突飛すぎて、交戦権を持つ軍隊って、真剣に考えると恐ろしいことですよね。私の頭の中にも30%くらい憲法を変えようよ、という考えがあります。でも残りの70%くらいは、まだまだ憲法を変えちゃだめという考えです。まあ、とにかく、こんなに憲法改正だと叫ぶ政治家が多くなったのは、そんな政治家を選んだ国民皆さまの責任ですよね。自民党だ、維新の会だ、みんなの党だと、ワーッとした人気だけで選ぶから、政治家たちが調子に乗ってしまったのですよ。だから、私は、この憲法改正論議が、国民から離れて、政治家だけで解決しようとしているのがちょっと恐ろしいのですね。政治に無関心な国民が増えるから、こんなことになっているのだと思いますよ。憲法を変える前に、18歳以上に参政権を与えて、少年法も18歳未満にすればいいと思うのですけれど。いかがでしょうか。