やっぱり日本の大学は多すぎます。

最近、電車に乗っていても車内の広告や、新聞・雑誌でも大学の募集と言うにはまだ早いけれど、案内広告が多くなってきたと感じていました。大学入試だって普通なら年を越してからなのに、今頃から広告をだすとはね。今のうちから受験生の目に、たっぷりと大学名を印象づけておくためでしょうか。今や大学は、宣伝広告の力によって、学生を引き集めるものなのかなあと思っていました。でも、そんな程度の大学って、社会的な評価の低い大学なんですね。どこの大学とは言いませんけど。で、突然の、田中大臣による新設大学の不認可問題です。ここでちょっとほぼ20年前の平成4年と比較してみましょうか。平成4年の18歳人口は204万9千人で、大学志願者数は92万人。平成23年の18歳人口は120万2千人で、大学志願者数は67万6千人。なんでこんなに大学を志す人の比率が増えたのでしょうか。とにかく大学に行きなさいという安易な風潮が、そういうことになったんでしょう。そして、大学自体はというと、平成4年で519大学の入学定員は47万2千人で、大学入学者が54万2千人。20年前はすっごい水増し入学でしたね。で、平成23年はなんと735大学にもなって大学入学定員が57万8千人と、すっごく増加しました。おかげで大学入学者は61万3千人。つまり18歳の人口120万2千人に対して、大学進学率は51%になったわけです。平成4年は26.4%でしたから、驚異的な大学進学率の増加です。それでいて、本当にみんなの学力レベルが上がったかというと、そんなことはないんですね。実際に、学生に英語のアルファベットを教える大学があるそうですよ。さらにはノートの付け方を教える大学もあると聞きます。大学のレベルが、どんどん下がっているんですねえ。そりゃ〜、私たちの頃は、中学校の40人クラスで3番以内に入る子が進学するような高校で、だって、高校教育のレベルが大学進学率の上昇に伴って上がっているとは思えませんから。そんなわけで、お馬鹿な大学生が増えているわけです。だから、大学を卒業しても就職は大変なわけです。だって年々、大学の卒業者が増えているんですから。東京近辺での会社では、日大以下が危ないレベルだそうです。日大だったら、ウチは無理だよ、という会社があると聞きます。だから、それより低いレベルの大学に行くんだったら、むしろ高校を出てから、就職した方が有利なようですよ。現実問題として、高卒資格の就職枠に、大学を出ているにもかかわらず高卒と偽って就職している人が多いからです。もちろん、こんな人は学歴詐称で、懲戒解雇になることもありますから。だから、大学に行くんだったら、ちゃんとしたレベルの大学に行きましょうね。むしろ、1年や2年は浪人したっていいんですから。レベルの低い大学に行くと、一生を棒に振りますよ。ご注意ください。ま、そんなわけで、自民党政権時代の平成4年から23年までのほぼ20年間に216大学も増えちゃったわけですよ。これは以上ですね。いままで、なあなあで大学を増やしてきて、そりゃ〜質も低下するでしょう。だからこそ、大学の乱造に歯止めを掛けるためにも、3大学は不認可で問題はないと思いますよ。それこそ、100位の大学を潰した方が良いと思います。大学経営に国民の税金を注ぎ込んでいるのですから。