経済は一流でも、政治は三流以下。それが日本。

新聞の投書を読みました。その中で、ちょっと印象に残ったものがあります。福島県の高校の先生が、生徒に原発をどう思うか聞いたらしい。すると生徒は、いっそのこと原発なんかすべて爆発すればよかったのに、と言ったそうな。なんでそんな恐ろしいことを言うのかその理由を聞いてみると。生徒曰く、福島市はこんなに放射能が高いのに避難区域にならないのはちょっと変だ。もし福島市郡山市を避難区域にしたら、新幹線を止めなければならない。高速道路も通行止めにしなければならない。つまり、東北地方の経済が廻らなくなるから、福島市の市民を避難させない。福島県民は、経済活動の犠牲になって見殺しにされているのだ。だから、そんな中途半端な状態はもう我慢ができない。だったら原発がドカンと爆発した方がすっきりする、という生徒の言い分だそうな。

この先生は、生徒に返す言葉がなかったという。確かに、高校生にこんな絶望感を与える政府って、どうしようもないですよね。だから、国会の野党からは菅降ろしの声ばかりが聞こえます。与党の民主党からも、ちらほらと。日本の経済は一流でも、政治は三流以下ですね。かつての自民党政権でも、やっぱり政治力は二流以下でしたから。そういえば、アメリカの大学教授が、日本の政治に対して苦言を呈したという。菅政権の震災対応を、会議が多すぎて政治のリーダーシップが見えないと言った。確かにそうです。自民党の谷垣さんには、菅首相批判を繰り返すより、建設的な提言をすべきだと。まさにそうです。自民党をはじめ、カスみたいなミニ政党まで、批判はするが、どこも建設的な提言を一向にしていません。足を引っ張るばかりなんですよ。これじゃ〜、福島の生徒さんが絶望的になるのも当たり前です。

もっと復興のためになるような建設的な意見を、野党もどしどし出してくださいな。そういえば、大阪かどこかで、市会議員の定数削減を議案として提出していました。そうです、全国各自治体、都道府県、区市町村の議員をすべて定数削減して、その浮いたお金の一部を復興義捐金に廻せばいいのですよ。といっても、ほとんどの地域では選挙が終わったばかりで、定数削減などしないでしょうね。だから、まずは国会から、衆議院の定数削減、参議院の定数削減から、お手本を見せてくださいね。ただでさえも、いわゆる議員さんって多いと思いませんか。定数削減に反対するのは、だいたい自民党公明党の議員なんですから。