末期ガン患者が願う、脱原発の未来。

とあるガン患者さんの投書が朝日新聞に載っていました。この方は、ガンの切除手術を受けたが、ガンをすべて切除できずに手術を終えたとか。したがって、後は死を待つのみ、と言うことらしいのです。で、家族の人、奥さんからは、私や子ども、孫たちをあの世から守ってください、と言われたそうな。しかし、当人は、誠に正直な人で、あの世がどうなっているか知らないし、そこから家族を守る方法も知りません、ということらしい。ああ、いいよ、いつまでも、守っているから、と言い残せばいいのに、正直な人ですね。

で、その本人は、そこで生きているうちに、少しでも家族の将来を守ろうと、投書することにしました。そういうことだったんですね。死んでしまったら、何にもできない。生きているからこそ、何かできることがあるのです。よくぞ、朝日新聞もこの投書を取り上げたものです。この方は、西日本に住んでいます。もし西日本の原発が事故を起こせば、福島第一原発のように、広範囲の地域や経済、農産物に多大な被害を与えるでしょう。だから、今のうちにすべての原発を停止して、太陽光、風力などへと転換することを望んでいます。確かに、その通りです。本当に、その通りなんですが。

これは、日本だけの問題ではないのです。世界には500基近い原発が活動中で、特にインドや中国では、計画中の発電所もあるはずです。確かに、世界では、原子力に頼るしかないのです。イタリアは、国民投票の結果、すべての原発を停止しました。そのため、イタリアは、フランスなどから電力を輸入しています。じゃ〜日本はどうすればいいのでしょうか。まずは、今やっている節電を続けることです。いつまでも使えるものを、大事に使うことですね。家電製品、LED照明、衣料品、生活雑貨品も、いつまでも使えるものを。壊れたり、穴が開いたり、直ぐにゴミになるようじゃ、ムダというものです。末期ガン患者さんの願いに少しでも近づけるように、毎日エネルギー利用の創意工夫を始めなければなりませんね。