不安を抱える人々。

小さな赤ちゃんを抱えた若いお母さんが、不安がっていました。水道水が放射能に汚染されたり、そして今は飲んでも大丈夫だと言ったり。放射線の基準値が、結構曖昧になっていると。確かにそうです。水道水の基準値は、1リットル当たり10ベクレルだったのが、急に大幅に引き上げられて、1リットル当たり300ベクレルでも安心して飲めます、と言ったり。乳幼児に限り100ベクレルを超えた場合は飲ませないこと、と注意が出たり。今は水道局も放射能不検出と表示しているけれど、本当にそうなのか疑心暗鬼になっておられます。

私などは、もういい年をしているもので、今更ながら心配することもないのですが、小さな赤ちゃんなら、これから長い人生があるのだし、たとえ微量でも体内に蓄積されたらと不安になるのは当然です。ですから、本当に不安なら、どこか知り合いを頼って遠くへ避難されたらどうですか、と言ってあげました。もう、私のような、とっくに子どもなどは終わってしまった世代はいいのですが、これから子作り、子育てをする世代は注意をしないとね。何より、気持ちに不安があるのなら、その不安の原因を取り除くことが大切です。だから私は、そんな人には避難をすすめます。強いストレスを抱えながら東京で生きていくより、安心できる場所でのびのび暮らした方が、いいに決まっていますから。