犬や猫を、買ってはいけない。

2日前に、宮城県気仙沼市沖合で、漂流していた瓦礫の上にいたワンちゃんが救助されたそうです。よくぞ生き残ったことです。首輪をしていたから、流された家の飼い犬だったのでしょう。はたして、飼い主は、無事なんでしょうか。ちょっと心配ですが、今は、ワンちゃんの救助を素直に喜びましょう。このワンちゃんに幸せで平穏な日々が訪れますように。

さて、私が、犬や猫を買ってはいけない、と言いました。でも、飼ってはいけないというわけではありません。犬や猫を、ペットショップで買わないで、と言っているだけなんです。ペットショップに行けば、愛くるしいワンちゃんやネコちゃんがガラスのケースの向こうで、遊んだり寝そべったり。誰だって、かわいいと思うことでしょう。でも、心を鬼にして、絶対買わないでください。

ケースの中にいる、犬や猫。でも、ここにいるのはほんの一握り。その背後には、皮膚病にかかったり、ケガをしたり、店頭に出されない犬や猫が、数多くいることを知っておいてください。では、その犬や猫は、どこに行ったのでしょうか。それらは、かわいそうに保健所で殺処分されることでしょう。売り物にならなければ、結果として殺してしまう。それが、ブリーダーやペットショップが裏で行っていることなのです。

そりゃペットショップの子犬や仔猫はとてもかわいい。みんなが買うから、また次々と子犬や仔猫が売場に持ち込まれる。その影で、売れない子犬や仔猫が処分されている。悪循環なのです。だから、ペットショップで、絶対に犬や猫を買わないでください。犬や猫の里親を募集しているところはいっぱいあります。

震災、津波被害によって沢山の迷い犬が保護されているようです。飼い主とはぐれてしまった、可哀想な犬です。もし、再び飼い主と再会することができなかったら、それ以上、残酷なことは考えたくもないです。だから、決してペットショップでは犬や猫を買わないでください。新しい飼い主を待っている犬や猫が、被災地に限らず、全国のどこの保健所にもいるのです。だから、そんな犬や猫を救ってあげてください。