アメリカでの糖尿病患者の話ですが。

アメリカで、ひどいのどの渇きに悩まされ、トイレが近くなって、何を食べても変な味がするという人が、ある医師に相談に訪れたそうな。重度の糖尿病患者なのに、それでも自分は健康体だと思っている。その人は、肉やパスタ料理ばかりで、甘い清涼飲料を毎日大量に飲んでいたそうな。メタボなアメリカ人には、ありそうな食習慣ですよね。で、その人に勧めたのは、魚介類、野菜類、豆類を中心にした食事と、マグネシウム、魚油、タマリンド、ギムネマ・シルベスタを含めた栄養療法を続けさせたそうな。そうすると、2カ月後には血糖値が正常に戻り、インスリン注射の必要もなくなったらしい。

確かに、これらの成分の中には、ダイエット用のサプリメントとして人気のものもあるようです。つまり、ダイエットとは逆効果の肥満とは、糖尿病と密接に関わっていますから。でも、結局は摂取カロリーを少なくすればすむことなのにね。たとえば、抗炎症性物質として知られるグルコサミンですが、いつの間にか、関節痛の緩和や、軟骨再生なんてことになっています。ま、関節炎に効くこともある、程度の効果くらいなんですね。サプリメントの活用って、その効能で誇大広告のようになっているものもあるようです。

でも、逆にビタミンAとCは、膀胱ガンの再発率を50%減少させる、とか。マグネシウムカリウムを多く含む食品は、高血圧を緩和する効果がある、とか。かつて凄く注目されたコエンザイムQ10は、心臓疾患の治療に効果的である、とか。それぞれの栄養素には、特有の効果がやっぱりあるんですね。もちろん、人には様々な体質がありますから、効く人、効かない人もあるわけです。だから、食材に含まれる様々な栄養素にちょっと注目をして、それが私たちにどんな効果をもたらすのか、そんなことを考えながら食材を見直してみましょうか。そんなことを思った次第です。