カルシウム不足で、歯周病になることもある。

50歳代、60歳代になって、ぽろぽろと歯が抜けてくる人、いませんか。それは、歯槽膿漏と呼ばれた歯周病ですね。歯を支えてくる骨が溶けてしまうことで、それによって歯がグラグラして、終いには歯が抜けてしまうのです。歯周病の最大の原因は歯垢で、この歯垢が細菌を繁殖させているために、歯周病が発生するのです。つまり、歯を支えている顎の骨やセメント質が細菌に感染して炎症を起こし、少しずつ組織を破壊する病気なんです。だから毎日、しっかりと歯磨きをして、歯垢を取り除くことで、歯周病は予防できるといわれていますが。

顎の骨も、カラダの骨と同様に破骨細胞が骨を溶かし、骨芽細胞が新たな骨を再構築していくのですが、歯周病菌が骨形成を妨げるために、歯を支える顎の骨が弱くなってしまうからです。さらには細菌ばかりでなく、糖尿病、喫煙、骨粗鬆症メタボリックシンドローム、カルシウムやビタミンDの摂取不足によっても歯周病が起こると考えられています。だから、普段の栄養状態も大切なんですね。

たとえば、カルシウムについて、食事から日常的に500ミリグラムしか摂取していない人は、1日800ミリグラム以上摂取している人より、歯周病になるリスクが1.6倍になるというデータもあるという。健康の維持というか、毎日の栄養補給は大切なんですね。このように、特にカルシウムは大切ですね。毎日、しっかりとカルシウムを補給しましょうね。