甘い甘い、我が家の干し柿です。

今日は、こっちの柿です。我が家でも、干し柿が完成しました。パンと膨らんだ西条柿をむいて、吊しておくだけで、日に日に細くなり、ようやく粉もふいて、こんな形になりました。たまに、露店で干し柿を買ってみると、すっごく硬い干し柿にあたってしまいます。これは、干している間にも、柿を揉んで、やわらかくしておく必要があるんですね。郊外に行くと、12月なのに、柿がぶら下がったままで、鳥の餌になっている木がありますね。ちょっともったいないなあ、と思うんですが。干し柿にすれば、おいしいし、栄養もあるんですよ。

干し柿って、日本特有のドライフルーツですね。渋柿が渋いのは、タンニンのためで、干し柿になると甘くなるのは、干しているうちに多糖が分解され果糖やブドウ糖になり、タンニン以上の甘さが生まれて、渋みをおおいつくしてしまうからですね。ビタミンAは甘柿の約2倍。水分が抜けて食物繊維の含有率が高まり、整腸作用により腸内細菌のバランスを整えたり、コレステロールを吸収して一緒に排出する働きなどがあります。もちろんポリフェノールの一種のタンニンもしっかり残っています。タンニンは抗酸化作用があり、ガン予防、殺菌作用などが期待できます。さらに、アルコールによる肝機能障害を予防するクリプトキサンチンも含まれています。カリウムも豊富です。残念ながら、干し柿ではビタミンCは酸化されるのでほとんど残りません。