糖尿病だと、症状がなく冠動脈硬化が起こる。

知り合いの78歳のおじいさんが、胸のつかえがあって気持ちが悪いということで内科の医院を受診したら、救急車を呼ばれて循環器専門の病院に搬送され、急遽、心臓の冠動脈のカテーテル治療を受けることになったそうです。病名は狭心症です。その2日前に出掛けていった先で食事をしたら、その30分後に嘔吐したそうです。むしろ、最初は食中毒を疑ったそうな。もし心筋梗塞まで進んでいたら、かなり危険の状態だったでしょうね。

で、ちょっと調べてみました。心臓も臓器なので、血液の供給、つまり血液からエネルギーをもらって、毎日10万回くらいの鼓動を繰り返し打っているのです。この心臓に血液を送っている血管が冠動脈です。この冠動脈に動脈硬化が起こり、血管の狭くなった状態を狭心症、完全に詰まってしまった状態が急性心筋梗塞なんですね。これらを総称して虚血性心疾患と呼ぶらしい。この虚血性心疾患を発症する原因は、高血圧、脂質異常症、喫煙、さらに糖尿病などがあげられます。

で、糖尿病の人は、この胸部圧迫感などの症状が全くなくって、虚血性心疾患を発症することがあるらしい。糖尿病になると、血管の動脈硬化が広範囲にわたりすぎて、血管が細く硬くなって、カテーテルのバルーン治療やバイパス手術にも困難なことが多いという。なので、糖尿病にならないことが大切。もし糖尿病なら、厳格な食事制限を続けながら、定期的に検査を受けて、早期発見をしないと恐ろしいことになりますから。このおじいさんは、まだ症状があって良かったんだけど。症状もなく、いきなり心筋梗塞で亡くなった元阪神タイガース小林繁さんも不運だったことでしょう。皆さんもご注意くださいね。検査ですよ。万が一のために。