涙を出さない、タマネギの丸ごと料理。

スーパーで野菜が高いのは、重々承知していますが、保存のきくタマネギまでが、3個198円で売られていました。いつもなら4個で148円くらいなのに。しかし私は買いません。軒下にぶら下げたタマネギがまだあるんですね。2カ月くらい前に、農家の方から直接買いました。なので、あと2週間分くらいはあります。それまでに野菜の高値が治まってくれたらいいのですが。

タマネギを調理すると、涙が出てきますよね。これが、嫌な人は、タマネギをまるごと、ドーンと調理すればいいのです。たまねぎを剥いて、根の部分とか、とんがりを取り除いて、昆布を敷いた鍋で、コトコト煮込みます。おおよそ火が通ったと思ったら引き上げて、挽き肉にとろみをつけた出汁のあんかけをかければ、出来上がり。これが、なかなかおいしいのですよ。

さて、刻むとつらいタマネギです。タマネギ独特の辛味と香りは硫化アリルという成分によるもの。硫化アリルは、消化液の分泌を促進し、新陳代謝を盛んにしたり、ビタミンB1と結合してアリチアミンとなって、ビタミンB1の吸収を良くする働きがあるといわれています。硫化アリルは、血液をサラサラにし、動脈硬化の原因となる血栓コレステロール代謝を促進し、血栓をできにくくする作用があります。だから、生活習慣病から派生する、高血圧、糖尿病、脳梗塞の予防には効果があるといわれています。メタボの方は、タマネギを積極的に食べましょうね。