おいしいギンナン、食べ過ぎにはご注意。

青空の下で、輝くような黄色いイチョウも、ほとんど葉を落としてしまいました。そんな季節に、イチョウの木の下で嫌な臭いがしますね。うんこくさいような。これがギンナン。その種の中には、おいしい実があるんですね。そういえば、昔のがんもどきはギンナンが入っていた。最近のは入っていません。かなしいことです。茶碗蒸しにも、百合根や、しいたけ、海老は当然だけど、ギンナンの入っていないことがよくある。これもガッカリします。そんなわけで、ギンナンは料理素材のポイント。これがなければ、画竜点睛を欠く、なんですよ。

ギンナンには、糖質、脂質、タンパク質、ビタミンA、B群、C、鉄分、カリウムなどが含まれています。昔は結核の時によく食べられていたそうで、ギンナンが、肺を温めて咳や痰に効くということだったらしい。さらにギンナンは、膀胱括約筋を強くする成分があり、夜尿症や夜間頻尿にも効くそうです。ただし、ギンナンは食べ過ぎると消化不良や中毒を起こす場合があります。大人なら一日に5〜10粒が適量といわれていますが、多くても7粒くらいに抑えた方がよいでしょう。5才未満の子どもには、食べさせない方がいいでしょう。ギンナン中毒の70%が5才未満の子どもといわれていますから。