花梨は喉の炎症を抑える効果が。

ご近所のお宅の庭に花梨の木があります。1カ月くらい前には、たわわに実っていました。庭に花梨の木があるって素敵だなあと。そこの家の方ともお知り合いになりました。ある時、その木を見ると実はすべて摘み取られていた。またある時、通りがかるとその家の人がどうぞと、花梨を差し出して、いただいてしまった。きっと私がカリン酒の話をしたことを憶えていてくれたのですね。花梨の実が5個もあります。ラッキー。ご近所のお知り合いって、多い方がいいですね。私も、お返しを何か考えなければ。もちろん、手作りのもので。

花梨(かりん)は、古くから咳や痰など、喉の炎症に効果があるとされ、民間療法で利用されてきました。栄養成分は、ビタミンC、クエン酸、リンゴ酸、タンニン、アミグダリンなどが含まれます。アミグダリンが加水分解してできるベンズアルデヒドには、抗炎症作用があります。ところが花梨の果肉は、そのままでは固く、渋みがあるので、とても食べることはできません。ではどうするか、というと、梅と同じです。35度のホワイトリカーに角砂糖と一緒に漬け込みます。つまりカリン酒ですね。これからのシーズンで、ちょっと喉がいがらっぽい、というときにカリン酒をちょっとだけいただきます。私の風邪予防対策。カリン酒は、咳止めや痰を切り、低血圧症や疲労回復の効果があるといわれているのですよ。花梨を見つけたなら、ぜひお試しくださいね。生食できないので、ジャムにしてもいいんですよ。加熱すると花梨特有の渋みが消えますから。