本わらび粉のわらび餅、しっかりした歯ざわり。

お隣さんから、わらび餅をいただきました。たっぷりのきな粉が降り掛かっていて、その下でプルルンとわらび餅が震えている。なかなか、おいしそうです。で、ひとつを爪楊枝で、口の中に運ぶ。うん?なんだか違う。割としっかりした歯ごたえです。試しに次のひとつを半分に切ってみる。わらび餅の切り口が、黒っぽい。もしかして。裏の原材料表示を見ると、わらび粉、くず粉など。つまり、黒っぽいということは、よくわらび餅に使われているサツマイモのデンプンではなく、いわゆる本わらび粉を使っているよいう証拠なのです。長い間、わらび餅などは、食べたことがなかった。覚えている感触は、もっとはかない柔らかさで、白っぽいわらび餅だった。本物のわらび粉で作ったわらび餅は、しっかりした食べ応えでおいしい。こんな素朴でおいしいお菓子があったんだなあと、うれしくなりました。

残念ながら、いろいろ調べてみましたがわらび粉の栄養というのは、わかりませんでした。わらびも植物の根っこです。同じくくず粉も植物の根っこです。くず粉だと、ほとんどが炭水化物で、微量の鉄分、カルシウム、銅などが含まれています。だから、わらび粉もそんなものでしょうね。一方、ふりかかっているきな粉は、イソフラボンオリゴ糖、食物繊維、大豆タンパク質などが含まれていて健康効果は抜群です。銅やマグネシウムなどのミネラル、ビタミンB1葉酸なども多く含まれています。

日本の素朴な和菓子って、どうでもいいことだけど、結構栄養を考えて作られているんですね。10月に入って、とっても涼しく、すっかり秋らしくなりました。何を食べても、おいしい季節です。そんな中で、おいしいわらび餅、いかがですか。ちゃんと原材料表示のわらび粉で作られているかを確かめることも、お忘れなく。わらび餅、旨い。