イチジクは、かつて不老長寿の果物、といわれていました。

スーパーの売り場などに、イチジクが並び始めました。秋は、梨やブドウなどが代表的ですが、どっこいイチジクにも注目してほしい、様々な効能があるんですよ。で、イチジクも買いすぎた、と思ったら、あとはジャムにすればいいんです。形は違うが、おいしさや栄養がいつまでも楽しめますよ。そんなわけで、イチジクの効能、いってみましょう。

イチジクはカリウム、鉄分、カルシウムなどのミネラルが豊富です。カリウムは血圧を下げる効果があるので、高血圧や動脈硬化の予防には効果的です。ペクチンをはじめセルロース、ヘミセルロースなどの食物繊維も豊富です。これらはコレステロールの吸収を抑えて、糖尿病や高血圧を予防します。特にペクチンは腸の中をきれいにして消化促進、便秘予防に効果を発揮します。また、イチジクの葉や茎の切り口から出る白い液にはフィシンというタンパク質分解酵素が含まれていて、痔や水虫、イボ取りの外用薬になっています。実の白い部分にも、結構含まれているんですよ。肉と一緒に煮込めば肉を柔らかくし、食後のデザートに食べれば、消化を促進し、コレステロールを分解してくれます。お酒の後に食べると二日酔い予防にも効果があるといわれています。

またイチジクは腫瘍に効くと昔からいわれてきましたが、これはイチジクに含まれるベンズアルデヒドという成分にガン抑制作用があることが、最近の研究で注目されています。このほか、炎症を抑える作用や、のどの痛みや声がれの時の民間療法に使われてきました。ね、イチジクって凄いでしょ。さすが、旬の味覚なんですね。旬ならではのおいしさを存分にお楽しみくださいね。