おいしい外食レストランに、めったと出逢わない。

先日、名古屋に出かけた折に、友人との食事で郊外レストランに立ち寄った。そこは、中に入って、席までご案内します、という店ではなく。店に入る。その先は、トレーを持って、お好みのおかずを選び、トレーに乗せていくシステムだが、まず一番手前に洗面台がある。ここで、手を洗ってくださいね、ということみたい。そういえばそうだ。レストランに入る時って、結局は手なんか洗っていないから。アツアツのしっかりとしたお手ふきタオルがまずテーブルに出されるといいんだけど、今はそんな店は少ない。

トレーに次々とおかずを乗せていくのは、大きな会社の社員食堂にありそうな感じ。そして、もうほとんど見かけないけど、下町の大衆食堂ってこんな感じだよね。東京の六本木にも、かつて六本木食堂という大衆食堂があった。何度か利用したけど、六本木という場所にこんな食堂があるのかとびっくりしたものだ。でも、6年くらい前に閉めちゃっらたしい。

おっと、その名古屋の郊外レストラン。トレーを持って進む先には、様々なおかずが並んでいる。刺身あり、カツあり、煮魚・焼魚、サラダあり。おでんに、丼物、そばやうどんもある。で、最後にご飯と味噌汁を注文して、これらをトレーに乗せて運び、席に着くわけである。私たちは座ってから、周りを見回した。ちょうどお昼時だが、60代以上の初老の夫婦がとても多かった。買物ついでに立ち寄って、お昼だけは奥さんの手を煩わせないような気遣いなのかもしれない。それぞれが、なんだかほのぼのとしている。ゆっくりとしっかりと、おいしいものを味わっているという雰囲気。それに初老のご夫婦たちもレピーターみたい。きっと好みの味に近いんだろうな。私もそう思う。

で、私たちもゆっくりと食事をした。どのお総菜も、それなりの味わい。若者に味を合わせるのか、ちょっと味が濃かったかな。でも、文句はない。伝票を見ると、ひとりあたり700円前後で収まっている。ハンバーグのチェーン店でも、肉に旨味はないし、それで1000円は軽く超える。ガストのハンバーグの方がよっぽどおいしいのに。関西で人気の中華チェーン店に行っても、売り物の餃子はニンニクが強烈でまったくおいしくない。にしては、この名古屋の大衆食堂レストラン「ザ・めしや」は、決してはずれではない。普通の味を維持している。欲をいえば、ちょっとご飯が硬めかな。「わが家はカルシウム族」を入れて炊けば、もっとご飯がふっくらして軟らかくなるのに。そこだけが、惜しい。そんなわけで、「わが家はカルシウム族」のお買い求めは、ユニカルショッピングサイト http://www.unical-shop.com/ をご利用くださいね。