土用丑の日は鰻より、アナゴが粋ってものです。

本日7月26日は、土用丑の日。ウナギを食べて、精をつけて夏を乗り切りましょう、という世の中の企みです。ま、それはいいんですが、中国産のウナギが多くなってきましたね。ところがですよ。土用丑の日が近くなると、スーパーの売場で中国産のウナギがだんだんと少なくなる。これが不思議なんですよ。日本で流通しているウナギの8割から9割以上が中国や台湾産のウナギのはずなんです。スーパーのチラシなんかは、ほとんどが国内産ウナギのセールばかり。隅っこにちょろっと中国産ウナギが載っているくらい。国内産の半額以下の安さです。でも、日本人は国内産のウナギを求めている。スーパーなんかで、本当においしい、それも国内産のウナギを買うことができるのか。大いに疑問です。どうせ、ほとんどが産地擬装でしょ、と思ってしまう。

たとえば、ウナギの蒲焼きって、けっこう手間暇がかかるんですよ。ウナギを活け締めにして、関東では背開きでさばいて、頭を落として等分に切って竹串を刺し、白焼き、さらに蒸してからつけ焼きします。つごう、二度蒸し・三度焼きと呼ばれる由縁ですね。関西では、腹から開いて、金串を刺してタレをからめてじっくりと焼き上げます。そして、基本的なタレも、醤油が1、砂糖が1、酒が1、さらに味醂を加えて仕上げますが、鰻の専門店ではさらに秘伝のタレ、というのがあるのでしょうね。

そうです。それくらい手間暇がかかるのが本格的な鰻の蒲焼きです。おそらく、ご家庭でスーパーのウナギを買ってきて、その冷凍ウナギ蒲焼きを温めなおしても、本来のおいしさを味わうことは決してできないでしょうね。その前に、スーパーで買ったウナギが、国産かどうかもあやしいですから。よく牛丼チェーン店で鰻丼を出しているところがありますね。ちゃんと中国産と書いてあります。価格も安いです。でも、べっちょりしたタレ付きの焼き魚みたいですね。ま、それでも、ウナギです。本当に、おいしい鰻丼を食べたいのなら、活け鰻を自分の店で開いて、焼いて、蒸して、秘伝のタレで焼き上げた、ウナギの専門店をおすすめしますよ。ましてショッピングモールの和食チェーン店の鰻丼なんかは、おやめなさい。どうせ、レトルトですから。ちゃんと、ウナギのプロのお店をご利用くださいね。

てなわけで私は、土用丑の日は鰻をあきらめております。ウナギの蒲焼きがなくても、ハモの蒲焼きや、アナゴの蒲焼きがあるじゃないか。そんな中で、アナゴは、東京湾や瀬戸内海で獲れる、国産の魚です。味わいも、ウナギに劣らず、けっこう美味。ま、ウナギより小振りですが、なんといってもほとんどが天然物です。養殖ウナギのように、抗生物質や薬品を食べさせられていることは、決してないですから。安心の食材です。アナゴはビタミンA、カルシウム、EPADHAオレイン酸を豊富に含んでいます。そして、なにより今がアナゴの旬なんですよ。狭い養殖池で夏バテしているウナギより、海で元気に泳いでいるアナゴの方が活きがいいでしょ。だから粋なんですよ。

ところで、夏バテする人が多い今日この頃です。夏バテにいいのは、やっぱりウナギ、でなくてアナゴもいいんですよ。ビタミンB1が暑いときには不足しがちなので、積極的に摂りましょう。また、汗とともにナトリウム、カリウム、カルシウムなど、カラダに必要なミネラルも排出されてしまいます。特に、カルシウムは、筋肉の保持に欠かせないので、ご注意を。カルシウムなら、吸収率が牛乳の1.35倍の「ユニカルカルシウム顆粒」がおすすめです。「ユニカルカルシウム顆粒」のお買い求めは、ユニカルショッピングサイト http://www.unical-shop.com/ をご利用くださいね。