疲労回復や成人病予防の健康野菜、タマネギ。


春野菜がいっぱい出回っています。でも、天候不順でネギやキャベツはとっても高く、昨年の倍近くなっている。おまけに、トマト、ピーマン、ナス、キュウリもけっこう高い。困ったものです。モヤシばかりで過ごすわけにもいかず。こんな時は、タマネギですね。年中出回って、価格が安定している優良野菜。私はよく味噌汁の具にたまねぎを使います。ちょびっとワケギをチラして、タマネギはたっぷりと多めに。これが健康にはいいんですよ。栄養分では、ビタミンB1、C、カルシウム、リン、セレンなどを含んでいます。

よくタマネギの効用で、高血圧に効く。利尿作用でむくみをとる。神経痛に効く。寝つきの悪さや不眠症を軽減。上半身のぼせ症や下半身冷え性の改善。糖尿病の血糖値を下げる、などといわれています。どうしてタマネギはカラダにいいのでしょうか。生のタマネギを切ると涙が出るのは、硫化アリルが目の粘膜を刺激するから。硫化アリルはビタミンB1の吸収を助け、新陳代謝を盛んにして、疲労回復、食欲増進、利尿作用、発汗作用、精力増進、精神安定などの効果を発揮します。

タマネギは野菜に中でもグルタミン酸を豊富に含んでいます。私がお味噌汁に使うのも、特有の旨味がしっかり出るからです。タマネギがたっぷり入ったカレーを煮込んで、また次の日にそのカレーを煮込んで食べると、旨味が増えているのは誰でもご存知のはず。煮込めば煮込むほどにグルタミン酸がしっかりと放出されるからなんですね。また、タマネギに含まれる硫化アリルの一種、アリルプロフィルジサルサイドは血糖値を下げて正常な保つ作用があるので、糖尿病の予防や治療に役立つことが期待されています。タマネギは大したものですね。だから、高い野菜を買わなくても、価格が安定したタマネギを有効活用しましょうね。