授業やゼミに出席できない大学4年生。

そんな話しを聞いたことがあります。4月になると、大学4年生にも2年目のゼミに入るのですが、その4年生のゼミ出席率がふだんの半分以下に落ちるのだそうです。じゃ〜、ゼミに出てこない4年生は何をしているのかというと、シューカツなんだそうです。つまり4月になると、大学4年生は一斉に大学構内から姿を消して、会社の説明会や面接などに行かなくてはならなくって、大学の勉強どころではないそうです。なんでこんな時期から、企業は大学生を勉強させないで、会社に呼びつけるのでしょうか。30年くらい前の私や相方の青春期は、企業の説明会は夏休みに入ってからで、秋口に入ってから内定やら、試験やらを受けていたように思います。だから、大学でも勉強に負担がかかることもなかった。もちろん、就職の説明会だって、ほとんど重なっていましたから多い人で十数社を受けたとか。今日のように、50社とか100社とかにエントリーしたなんてのは、ちょっと異常ですよね。要は、説明会とか大学生と企業の接触期間を長くするから、お互いが膨大な手間を取ることになり、それによって大学生は授業やゼミに出たりする時間がなくなるのですよ。まあ、もっとも、今日の大学生のレベルが下がりすぎていますから、企業も大学生に対して勉強といった頭の中身は求めていないかもしれません。だって、大学は全入時代で、アルファベットを読めない学生や、小学生レベルの算数や読み書きのできない学生がいるくらいですから。いいかげんに企業も、膨大な時間や手間をロスするムダに気がつけばいいのですけど、企業のレベルもまた下がっているのかもしれません。そんなお馬鹿な大卒生を採用するより、しっかりした考えを持った高卒生を採用した方が、企業のためだと思うのです。どちらにせよ、企業が大学の授業をないがしろにさせて、大学生のレベルがさらに下がって、そんな大学生を採用する企業のレベルがまた下がっているのです。だから日本の企業は、どんどん地盤沈下しているのかもしれませんねえ。