みずみずしい甘さ、ビワは今が旬ですよ。

おいしそうなビワが、スーパーの店頭に並んでいます。ビワって、この時期にしかありませんね。そういえば、千葉県の富津市から館山の方に向かうと、国道沿いにはビワ販売の直売所がいくつもあります。ちょうど梅雨に今頃の風物詩ですね。旬の時期にしかない、おいしい果物のビワ、しっかりと味わいましょう。ビワの実には、ビタミンC、ビタミンB群、リンゴ酸、クエン酸、カルシウム、鉄分などを含み栄養的に優れた食品なんですよ。

ビワの果肉のオレンジ色は、カロチノイドという色素によって発色しています。このカロチノイドには、ベータカロチンとベータクリプトキサンチンがあり、ベータカロチンは、必要な分だけビタミンAになったり、粘膜を守りカラダの抵抗力を高める働き、活性酸素を除去する作用があります。ベータクリプトキサンチンは、アルコール性肝障害の予防や、ガン予防などの機能に期待されています。

ビワの木のある家は病人がいない、という諺があるように、ビワは実も種も葉も効能があるんですね。たとえば葉の部分は、タンニンやビタミンB1が含まれていて、乾燥させた葉を煎じて飲めば、せきやたん、のどの炎症などを抑えるといわれています。だから逆に、ビワの木があると、病人が葉を求めてやってきて困るから、ビワの木を植えてはいけない、という迷信があるようです。おいしいビワには、なんの罪もありません。庭にビワの木があって、実がなっているお宅は、まさに宝のなる木、健康が手に入る木ですね。今だけの旬のおいしさ、ぜひとも味わいましょう。